タロウです。
冬山をなめたらまじで死ぬ。本当です。
新年は山に登って1年の願掛けをするというのが、ここ数年のなんとなくの通例になっていて、1月のどこかで山登りに行くというのが友人間の行事になっていました。
ということで今回も初登りしようぜ!ってことで福岡糸島市は二丈岳に登ってきました。昨年のような絶景、青い空!を想像していたのですが、1月の山は低山でもなめてはいけない。良い勉強になりました。
福岡県糸島市 二丈岳
標高は711m、セブンイレブンいい気分。特に高くもなく、低くもなく、ちょうどよい高さ。まさか冠雪するとは思わない。
折しも福岡には大寒波が到来しており、数日後には町中はこの有様でした。
えっぐい雪。アイスバーンと化す歩道
マリオって滑りはしてもコケたりはしないよね、すごいよね、と思い知らされた寒波でした。
とまあ、数年に1度レベルのえぐい寒波が近づいていたわけであります。それに気づかず登った我々は滑落の恐怖に怯えながらの登山を余儀なくされました。
登頂は川のせせらぎが聞こえる登山口より
定番の山ナビボックス。こちらの登山口から山頂を目指します。
吊橋を渡り・・・
かわいい看板
川のせせらぎを聞きながら進みます。林の中の山道を進むのですが、足元はそこまで悪くもなく。ビブラム・ソール搭載のAKU トランスアルピナのおかげでガンガン進んでいけます。
一度中腹の神社から平坦な道へ変わり、そこから斜面を昇るルートです。
嫌な予感のよぎる中腹
およそ中腹に差し掛かったあたりで暗雲が立ち込めはじめました。想像以上に雪景色。年明けそうそうということもあり、新雪だったので上りは問題なかったのですが、後列を歩いていた僕は前から踏み固められていく雪を踏みしめながら市松の不安を感じました。
何しろ今回参加の6人中2人はスニーカー。これだけ踏み固められた道を復路をスニーカーで安全に下れるのだろうかと。
一面雪景色の山頂
山頂に進むに連れ雪は深く、傾斜は急になっていきます。先行者は確認できるだけでも2人。ほぼ新雪の中の上りは逆に少し登りやすいくらい。
ただし、傾斜が体感35度くらいに感じられるぐらい急になり、復路がどんどん不安になってきます。
楽勝で雪だるま作れる。大丈夫なんか・・・・とか言いながらも無事登頂。
景観は、十坊山に匹敵するぐらいの絶景。糸島が一望できます。すごい。雪山登頂したのが初めてなのでみんなテンションぶち上げ。の一方で我々は苦行に陥るのです。
お湯が沸かない
絶景を見ながらのカップラーメンが我々の登山の最大の目的。寒空の中、きれいな景色の中でのラーメンは最高なんです。そのために糞重い2リットルの水を抱えていくのですが、今回は問題が。
お湯が全然沸騰しない。
今回は6人での登山。できる限りタイムラグなくみんなにお湯が行き渡るように僕はポケットストーブ+固形燃料を2セット、プリムスのガスバーナーを1セット持ってきていたのです。それでは足りないでしょ、ということで今回初参加のS氏がカセットコンロを担いで参加。
ですが、いくらやっておお湯が沸かないのです。ガスバーナーはガンガンお湯を沸かしていくのですが、固形燃料とカセットコンロは完全アウト。
結局2人ずつお湯が沸くのを待って一人づつ食べる羽目に。結果最初に食べた人は極寒の中みんなが食べ終わるのを待つ罰ゲーム。進むも地獄、戻るも地獄。
いや、うまかったですよ。本当。うまいけど、自分がありつけたときは体の芯まで冷え切ってラーメンでは回復できない状態。とっとと体を動かして下山しなくては凍え死ぬ!とそそくさと下山を開始しました。
後で調べたんですが、カセットコンロって寒さにめちゃくちゃ弱いんですね。OD缶のガスバーナーがなかったらやばかった。PRIMUSさまさまです。
すべり台のような下山復路と冬山の怖さ
恐れていたことが起こりました。我々が登ってきた道は踏み固められアイスバーンとなり、スティックも持たず、ましてやスニーカーの2人はつるつると滑って行きます。立ち上がることもままならず、しゃがみながら少しづつ進むしか無い。
トレッキングシューズを履いている我々ですら2回ほどコケて、大変な思いをしました。あれが崖際であったら・・・とゾッとします。
12月から2月にかけて、登山するならステッキとアイゼンは必須。少なくともスニーカーで登るのは断じてやってはいけないのだと深く反省しました。
というわけで早速アイゼンはオーダー。そしてステッキも検討しています。ガスバーナーは軽量級のものをもう一つ追加。これで4人ぐらいなら僕の軽量装備でまかなえます。
登山は装備をケチったらマジでやばい。手痛い授業でしたが、良い教訓でした。
ですがひるまず、装備を整え次を目指します。
では!
今回活躍してくれたのはこちら↓